そのFacebook投稿ちゃんとファンに届いていますか?-エッジランクを上げてリーチを増やそう

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1.「エッジランク」によってリーチ(投稿表示回数)に差が出る

Facebookが日本に登場した当初は「実名制のSNSは定着しない」と言われていたのですが、今や日本でのFacebookの月間アクティブユーザーは2,000万人を超え、投稿される情報やコンテンツに大きな影響力をもつようになってきました。

 

そして様々な企業でもFacebookで顧客とコミュニケーションを開始し始めました。

 

もちろん不動産業でもFacebookを導入し顧客とコミュニケーションを始める会社が増えてきているのですが、ここで注目して欲しいのがFacebookには「エッジランク」という評価基準があることです。

 

Facebookのニュースフィードには、「ハイライト」と「最新情報」があります。

 

「ハイライト」には個人ごとに最適化された情報が表示されるのですが、「どのコンテンツが表示させるにふさわしいものか」を判断しているアルゴリズムのことをエッジランクと言います。

 

エッジランクが高いとファンのタイムラインに投稿が優先して掲載される確率が高まりますが、逆にエッジランクが低いとFacebookページのウォールに何を投稿してもファンには表示されません。

 

ではどうすればエッジランクを高くできるのでしょうか。

エッジランク

 

◆エッジランクを構成する3つの要素

 

・affinity(親密度)

・Weight(重み)

・Time(経過時間)

 

 

エッジランクには3つの要素があり、3つの要素のスコアがFacebook独自のアルゴリズムで総合的に判断され、その結果として「表示するにふさわしいコンテンツかどうか」が決定されます。

 

分かりやすく考えると「親密度」×「重み」×「経過時間」のかけ合わせですね。

 

この3つの要素をそれぞれ解説していきます。

 

 

affinity(親密度)

親密度とは、ファンとFacebookページの間の親密度のことです。

普段どれだけその人とコミュニケーションを取れているか、普段どれくらいあなたのFacebookページの投稿に反応しているかなどの度合いです。

 

・いいね!、コメント、シェアをした回数

・Facebookページを見に来た回数

・Facebookページにコメントした回数

・プロフィールページの閲覧回数

 

 

Weight(重み)

重みとはファン全体からの人気度のことです。

どれくらい多くの人に反応されているか、どのような反応(いいね!・シェア・コメント)を得られているかなどの人気度です。リアクションの種類によっても加算されるスコアが変わり、「いいね!」よりもコメントのほうが評価が高く、通常の記事投稿より「写真投稿」「動画投稿」がより重みが高くなると言われています。

 

・いいね!やコメント、シェアをした人数

・投稿についた反応の内容

 

 

Time(経過時間)

経過時間とは、過去の投稿から新規の投稿までの経過時間(フレッシュさ)のことです。最近投稿されたものほど表示される確率が高く、古い投稿ほど表示する価値がないものと判断されます。

 

・投稿されてからの経過時間

・投稿にいいね!やコメント、シェアをされてからの経過時間

 

結論としてはエッジランクを高めるために必要なことは、普段から積極的にコミュニケーションを意識するということになります。

 

普段からファンがアクションを起こすような投稿を続けることができれば、Facebookページはどんどん活性化していきますよね。

 

ただし投稿が非表示にされたり、スパム報告されたりなど否定的行動をとられたときにはマイナス点が加点されてしまうので注意が必要です。

 

2.不動産会社としてリーチを拡大するために意識すべきポイント

クライアントである不動産会社様でも、Facebookページを活用しファンとコミュニケーションを図り顧客化に活用されている担当者様が増えています。

 

Facebookページには、アクセス解析やファンの反応について調べることができる「インサイト」という機能がついており、管理者はファンの行動や反応に関する数値、リーチ数、ファンやリーチした人の性別や地域などアクセス解析データなどを見ることができます。

 

そして過去のデータから、ファンの反応がよい内容に改善していくことで、ファンからのエンゲージメント率(積極的な反応を示す割合)を上げることができます。

 

一般的にファンからの反応が良いとされる投稿の共通点をいくつか挙げてみます。

 

 

・長すぎず簡潔な投稿

FacebookグローバルアカウントチームのMarco氏とグローバルカスタマーマーケティング担当のNamita氏によると、1回の投稿を3行以内にすることで60%「いいね!」される可能性が高くなるそうです。文字数で言うとおおよそ50字から100字程度になります。

長すぎず簡潔で読みやすい投稿を心掛けましょう。

 

 

・定期的な話題性のある投稿

話題性、時事性のある投稿は、エンゲージメントを促進します。特に写真はFacebookのエッジランクにおいても重要視されるので、単純な文字ばかりではなく、写真も積極的に投稿した方が良いでしょう。また投稿頻度は週5から7回が良いと言われており、1日1回投稿できれば理想的です。

 

では「いいね!」をたくさんもらっているようなFacebookの活用が上手い不動産会社さんは、一体どんな投稿をしているのか知りたいですよね?

 

共通していることは、物件の外観・内観写真などの情報提供といった宣伝はもちろんなんですが、それ以上にファンとのコミュニケーションで基盤づくりをしっかりしていることです。

 

例えば例を挙げると、希望のエリアで物件を探している方が、なかなか理想の物件が見つからないとします。

 

でも希望のエリア外でも物件写真だけでなくまわりの景色だったり眺望だった住みやすさをアピールしていけば、「意外に○○って良い場所かも」という気持ちが少しずつ芽生え、潜在層を顕在層に引き上げることもできます。

 

そういった「押し売り感」がない投稿をたくさんして盛り上がっています。

 

営業スタッフ様の立場では当然成約が欲しいので、つい宣伝したくなるかもしれませんが、ファンは「今」のお客様ではなく「未来」のお客様です。

 

それ以外にも成約されたお客様のインタビューを掲載しているところもあります。

 

実際に物件に住んでいる様子や、リビングで家族みんなが笑顔の写真を見せられたら、たぶん「いいね!」を押してしまいます(笑)

 

 

ニーズが顕在化しているユーザーにとって、この不動産会社で物件を買うことをイメージしてもらうには、「お客様のインタビュー」はとても有効なコンテンツですね。

 

 

・気軽な投稿

Facebookのアジアパシフィック地区ビジネスマーケティングヘッドMeg Sloan氏は、大切なのは頻繁かつ軽量なインタラクション『Frequency Light Interaction』つまり、気軽に交流すること」と語っています。物件以外の話題だけでなく、資金計画や教育、老後など将来のライフプランニングに関する話題を発信すれば、お客様からは身近に感じられ信用してもらえます。

 

 

いずれもリーチを拡大するために意識すべき大切なポイントですが、そのためにはきちんとコンテンツを読んでもらう必要があり、そのために読みやすく広めたくなるような価値あるコンテンツを提供することが重要なのです。

参考:fMC Tokyo 2012 レポート

Facebookエッジランクリーチ

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