LPページの表示速度は直帰率に影響する!?
SEO 12,744 views
1.ページの表示速度は意外に重要
2010年頃に米国環境でページの表示速度がGoogleランキングに影響を与えるようになり、2012年には日本でもページ表示速度がGoogleランキングに影響を与えるようになりました。
とは言ってもページ表示速度はランキング要因の一部にすぎず、その影響は外部要因に比べると小さいようです。
GoogleのWEBスパムチーム/品質管理チームの責任者であるマット・カッツ(Matt Cutts)氏は、ページ速度について次のように述べています。
“もしサイトが本当に、本当に遅かったとしたら、ページのスピードをランキング要因に実際に使うと今までに言ってきた。したがって、それ以外のすべての条件が同じだったとしたら、確かにランキングが低くなることがある”
つまり、ページ表示速度が検索結果に与える影響はあるものの、影響度はさほど大きくはないようです。
そもそも検索エンジンはユーザの検索意図を読み取り、適合性がより高いページを上位表示するのが役目なので、単にページ表示速度が速いだけで関連性が低いページを検索上位に表示しても、その役目を果たしていないのです。
もっとも、昔と比べてレスポンス速度の速いレンタルサーバーも普及しCSSを外部ファイル化して軽量化といったことも当たり前になってきましたので、ページ表示速度が極端に遅いというWEBサイトもほとんど見かけないように感じます。
ページの表示速度が重要だという理由は、実は検索順位というよりも直帰率に影響するためです。
ページ速度がコンバージョン率向上や直帰率改善にどれだけ結びつくかは、様々な企業のデータで実証されています。
2.表示速度を速くする施策で直帰率を抑える
弊社で運用している不動産のポータルサイトも、コンバージョン(会員登録)を高くするために、CSSやJSを縮小したりや画像を最適化するなどページの表示速度を速くする施策をしています。
下の図は、WEBサイトのパフォーマンスをモニタリングするサービスを行っている「Pingdom」で、弊社の不動産ポータルサイトを解析した結果です。
解析結果の評価には「Perf. grade(総合評価)」「Requests(httpリクエスト数)」「Load time(読み込み時間)」「Page size(ページサイズ)」あり、Perf. grade71/100、Requests130、Load time4.58s、Page size2.1MBでした。
Load time4.58sとは言ってもトータルでは0.961sでコンテンツが読める状態になるということがわかります。
そう考えると1秒以内でファーストビューが表示されるので、優秀な方になるのではないでしょうか。
よく「3秒ルール」などと言われますが、3秒たっても表示されないサイトは高確率でユーザーが離脱します。実際には体感速度として2秒以内にファーストビューが表示されないと厳しいかもしれません。
また「Your website is faster than 35% of all tested websites」とありますが、これは「あなたのサイトは(Pingdomが)チェックした全サイトの35%よりも速い(上位65%)」という意味になります。
米Aberdeen Groupの2008年の調査では、スピードが1秒遅くなるとページビューが11%、コンバージョンが7%、顧客満足度が16%低下することが報告されています。
こう見るとほんの僅かな表示速度の差でも、ユーザーの行動には大きく影響してくることが分かりますね。
表示速度が遅ければ、ユーザーにストレスを与えるだけではなく、SEOの観点からもマイナス要因になります。
この記事を読んだあなたに紹介したい商品
関連記事
こんなSEO業者には要注意!-ブラックハットなSEO手法はペナルティ対象に
1.横行するブラックハットSEO手法 「検索エンジンで上位表示してもっと集客しませんか?」
近い将来Googleは動画の内容まで格付けする!?-今後は動画の質が評価される時代に
1.これからは不動産物件の紹介に動画が普及する!? アメリカでは数年前から「動画マーケティング」が
ソーシャルシグナルはSEOでも重要になる!?
ソーシャルシグナルとはFacebookやTwitterなどのソーシャルメディアでの人気度のことです。
ブラックハットSEOは終焉を迎える!?-ホワイトハットなSEO会社の見分け方
1.Google VS ブラックハットSEO会社 現在、ご存じの通り日本国内の主要な検索エンジンは